インプラント

インプラント治療の基礎知識

889ec7c9741efb98425e45312a9765df_l インプラントは、近年とても注目されている治療法です。かつては、人工サファイヤを使ったインプラントが主流で、治療の予後があまりよくなかったため、大学や大学病院でインプラント治療をお勧めしない場合もありました。しかし、使われる材料がチタンという金属に代わり、長く安定して使えるインプラントとなったことから、大学病院でも用いられる、とてもメジャーな治療となりました。現在は、交通事故などで歯を失ったときにインプラント治療に損害保険が適用されることもあるほどです。

そのように、歯を失ったときの治療として確立され、多くの歯科医院で行われるようになったからこそ、どのような歯科医を選び、どのようなインプラント治療を受けるかが、治療を成功させるためにとても大切になってきました。

まずは、インプラント治療をほかの治療と比較して解説しましょう。

以前は、虫歯や歯周病で歯を失ったときは、ブリッジか入れ歯という選択肢しかありませんでした。失った歯の数が少なければブリッジが一般的ですが、これは失った歯の両隣の歯を大きく削り、それを支台として橋のように人工歯を被せるので、どうしても削った両隣の歯がもろくなりがちです。噛んだときの負担も、失った歯の分、被せた両隣の歯が担うので、噛むたびにダメージも受けます。

一番奥の歯を失ったり、隣の歯の状態がよくない場合はブリッジができないので入れ歯となります。失った歯の数が少なければ部分入れ歯、全て失った場合は総入れ歯となりますが、部分入れ歯はバネで残っている歯にひっかけるタイプが一般的で、お口を開けると金属のバネが見えるので入れ歯だとわかってしまうこと、バネをひっかけた歯にダメージを与えることなどの問題があります。総入れ歯は、厚みがあって異物感や違和感があり、噛む力も大幅にダウンします。合わない、痛い、正しく発音できない、お手入れが大変、などの悩みをお持ちの方も多いことでしょう。硬いものが噛めなかったり、外して手入れをしなければならないので、お友達と会食や旅行ができないという声も聞かれます。

これらの治療法とは全く異なる治療がインプラントです。

抜歯をすると、あごの骨に埋まっていた歯の根も失うことになります。インプラントは、チタンという金属を、あごに埋めて歯の根の代わりにし(この部分をフィクスチャーといいます)、そのうえに人工歯をつけるものです。

チタンは、人工心臓や、骨折したときの固定材として用いられる安全性の高い金属で、錆びず、アレルギーも起こさないという特徴を持っています。金属でありながら、あごの骨に埋めると、しっかり骨につき、本物の歯の根のように人工歯を支えます。

ですから、まるで自分の歯のように噛むことができ、「第二の永久歯」と言われるのです。噛めるだけでなく、残っている歯にダメージを与えることもありません。人工歯の色と形に配慮すれば、見た目も自分の歯と同じです。

ただし、欠点が全くないわけではありません。インプラントは、保険診療ではできず、自由診療となるので、治療費がある程度かかります。また、手術が必要となるので、そのリスクがあることも忘れてはならないでしょう。

ブリッジや入れ歯が治療として全てダメなわけではありません。ただ、治療後、十分にケアしていかないと、残っている自分の歯へのダメージなど二次被害が大きいのが事実です。そのような背景からも、私は、インプラント専門医という立場として、インプラント治療をお勧めしています。

当院のインプラントシステム

①安全、安心にこだわった院内環境で院内感染防止

パート1でも書いたように、歯科治療は抜歯などの外科処置を行いますし、インプラントは外科手術ですから、院内や手術室の衛生面に配慮する必要があります。そこで、当院では、菌・ウイルス対策として次のようなことを行っています。

まず、オペ室を中心に、診察室内を、紫外線オゾン滅菌システムによってクリーンな環境にしています。このシステムは、高い殺菌効果を持つ紫外線とオゾンを利用してインフルエンザウイルスはもちろん、各種飛沫菌を「滅菌」するものです。滅菌とは、単に一部の菌を殺すだけの「殺菌」ではなく、菌やウイルスをすべて殺すことです。殺菌よりさらに衛生的な環境となります。空気中の放射性物質などにも効果があります。

また、当院内で使用する水は、診療台はもちろんトイレに至るまで、水道水浄化システム「Naturalizer」を導入しています。「Naturalizer」は、通常の浄水器より浄水する機能が優れているものです。このシステムにより、徹底的に除菌された水を使用できますから、治療効果が高まるだけでなく、院内感染の予防にもつながります。

 

②無料でCT検査を行い、確実な診断

あごの骨は人それぞれ形が違います。特に、インプラント治療を行う方は、歯周病が進行したり合わない入れ歯を使い続けていたために、あごの骨の量が少なくなっています。

また、あごの骨には神経や血管なども通っているため、ほんの何ミリか埋める位置が変わったり、穴を削りすぎたりということが手術の結果を変えてしまいます。

ところが、普段の歯科治療で使われるパノラマのレントゲン画像では、骨の厚みや神経、血管の正確な位置まではわかりません。実際のあごの状態は手術してみなければわからず、埋入する位置やその深さは、歯科医の経験や勘などに頼るのが一般的だったのです。

当院では、そのような経験や勘のみに頼るインプラント治療ではなく、より安心で安全な治療を目指すために、CT機器を導入しています。これにより、平面ではなく、立体的に骨の状態や神経の位置を把握できますので、より安全で確実な手術が可能になります。シミュレーションソフトを使えば、パソコン上で手術のシミュレーションも可能です。

インプラント治療の際は、さまざまな検査を受けていただきますが、CT撮影も受けていただきます。そして、CT検査は当院で手術をする方は無料で受けていただきます。また、当院の画像診断装置はすべてエックス線被曝量の最も少ないものを導入しております。

 

③インプラント専門医として確かな技術を提供

インプラントは治療費が高額であり、うまくいかずに撤去することになれば周りの骨を削ることになるなど、やり直しが難しい治療です。それだけに、インプラント治療を行う歯科医は、高度な技術を持っていることが大切です。

治療がうまいかどうか、技術が高いか低いかということを患者さんが判断するのは難しいものでしょう。そこで知っておいていただきたいのが、インプラント専門医制度です。学会での発表・著書・論文など十分な経験を重ねて数々の条件を満たし、試験に合格すれば、インプラント専門医として認められます。私も高いハードルを越えてインプラント専門医の資格を取得しました。患者さんに対して、専門医ならではの確かな技術を提供していきたいと考えています。

 

④個人年間埋入本数、県トップクラスの豊富な経験
 インプラント専門医となるために豊富な実績が必要なのは、知識だけで治療を成功させることが難しい証拠でしょう。私は以前埼玉県内の歯科医院の院長代理とインプランセンター長を務め、長年にわたって数多くのインプラント手術を行ってきました。AQBインプラントに関しては、年間埋入本数が埼玉県内で第1位でした。数多くの手術を行うことで、経験を重ね、難しい症例にも対応し技術を高めてきました。豊富な経験から、患者さんの状態にベストな治療を行っています。

 

⑤患者さんの安心のために一生アフターケアでおつきあい

インプラント治療が終わると歯科治療も終わったとお思いになる患者さんもいらっしゃいます。確かに、インプラント治療は長くかかる場合もありますから、無事に人工歯をつけることができると、安堵されるのは当然のことといえるでしょう。

しかし、私たちは、ここからが大切だと感じています。一生自分の歯のように噛めるかどうかは、メンテナンスが関わってきます。

メンテナンスでは、定期的に、通院していただいて、残っている歯や歯ぐきの状況をチェックいたします。歯科衛生士がクリーニングし、家庭でのケアで落としきれない菌も落とします。噛んでいくうちに噛み合わせが変わっていくので、歯の調整も行います。

定期的にメンテナンスにお越しいただければ、治療をやり直すことになった場合に治療費を保証する制度も設けています。保証制度があるからということだけではなく、歯科医として自分が行った治療には患者さんに対して、管理義務が一生あるものと思っています。インプラント手術を行うということは、今後もずっとアフターケアをさせていただく覚悟があるからできることです。アフターケアを受けて、一生インプラントを使い続けてください。

インプラント治療後に転勤や引っ越しなどで通院できなくなったら、私のインプラント専門医のネットワークを活かし、全国で私のクリニックと同様のメンテナンスができるクリニックをご紹介させていただきます。

 

⑥医療機関との提携で安心・安全な治療を

安心・安全のためには病院と診療所との医療提携は欠かせません。周辺医療機関に加え、特に当院では、口腔外科界の重鎮であり日本歯科大学教授である白川正順先生と確実な病診連携を取っており、より詳しい検査や高度な治療が必要になった場合、リスク管理の必要な持病のある方の場合は先進医療が受けられる医療機関にご紹介しています。

インプラントとほかの治療のメリット・デメリット

①ブリッジ

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《メリット》

○審美性がいい(自費診療の場合)

○違和感がない

○しっかり固定されるのでずれない

○治療費がリーズナブル(保険診療の場合)

○手術の必要がない

0695840《デメリット》

○残っている健康な歯を大きく削ることになり、少ない本数で多くの歯を支えるので、噛んだときの負担も大きく、もろくなりやすい

○支台となる歯の神経を抜かなければならないこともある

○奥歯やたくさんの歯を失ったときはこの治療法を採用できない

○食べカスがすきまにつまるなど、管理が大変

○銀歯となるので審美性が悪い(保険診療の場合)

 

入れ歯

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《メリット》

○保険診療から自由診療まで、幅広い治療内容から選ぶことができる

○手術の必要がない

《デメリット》

○噛む機能がダウンする

○喋るときや笑ったときにバネが見えて審美性が悪い

○厚みがあるほど違和感や異物感が大きくなる

○外して清掃する必要があるなど、お手入れが負担となる

○外れやすい

 

 

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《メリット》

○自分の歯のように噛むことができる

○審美性がいい

○残っている歯に負担をかけない

○残っている歯と同じように磨けばいいのでお手入れがラク

《デメリット》

○手術の必要性がある

○自由診療なので治療費が高い

○定期的なメンテナンスを怠ると予想より早くダメになることがある

○骨の量が少ないときなどは、この治療法が採用できない場合や骨移植などの必要性がでてくる

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どの治療にも長所と欠点がありますから、患者さんが選択するのは容易なことではないかもしれません。実は、私もインプラントを入れています。子どもの頃の事故で歯を失い、当時はブリッジにしていたのですが、現在はインプラントにしています。インプラントにすることで、自分の歯と変わらない噛み心地、噛み合わせを取り戻すことができました。

もちろん、治療予後や受ける感覚には個人差がありますし、あごの骨の状態によって治療内容が変わってきますから、それによっても治療後の印象などは変わるでしょう。ただ、自分の感覚を言わせていただければ、インプラントを入れていることを日頃気にかける必要はないレベルだと感じています。

自分もインプラント治療を受けた患者であることから、体験者としてお勧めできますし、より適正なアドバイスもできます。インプラント経験者であり歯科医であるという立場で患者さんのご相談にのり、親身になって治療させていただいています。

インプラントで失敗しないために

①製品の特性と患者さんの状態に合わせてメーカーを選択 

当院では、ひとつのインプラントシステムだけでなく、複数のメーカーからさまざまなインプラントをご用意しています。そのことで、患者さんのお口の状態や入れる位置に合ったインプラントを選ぶことができるためです。

当院でご用意しているインプラントは次の2つのメーカーのものです。その特徴を簡単にご説明します。

 

  • AQBインプラント

spr AQBインプラントは、国産メーカーのインプラントです。人間の骨や歯と同じリン酸カルシウムの成分ハイドロキシアパタイト(HA)の結晶度を高め、再結晶化HAとしてネジ部分にコーティングしており、HAとチタンのいずれも骨としっかり結合する利点があり、それらを活かしたインプラントとなっています。

フィクスチャーとアバットメントが一体となっている1パーツ型のため、治療が1回ですむ1回法で行えるため、手術時間及び治療期間が短く、体への負担が少なくなります。2回法では骨が癒合するのに3カ月〜6カ月ほどかかるところを、こちらの方法では骨結合が早いために上あごで約2カ月、下顎は1~2カ月でものを噛めるようになります。1パーツで治療期間が短いことから、治療費用も安く抑えることができます。また土台をスパイラルシリンダーという形状にしてあるため、長期的に安定性を保つことができる点でも喜ばれています。

インプラント治療は、糖尿病や心臓病、高血圧症など、出血傾向の強い方へは適用できない場合もありますが、AQBインプラントの場合は、治療期間が短く体への負担が少ないこともあり、従来の方法では禁忌だった患者さんにも適する治療法です。また骨との結合性が高いため、骨質が悪い場合でも適用されることがあります。

 

 

  • 40年の実績を誇る世界No.1メーカーのノーベルインプラント

インプラントの歴史は長く、紀元前から人類はインプラントを試みていましたが、45年ほど前、スウェーデンのブローネマルク博士によって、現在のインプラントを開発されました。ブローネマルク博士が、チタンが骨と結合することを偶然発見し、臨床応用したのです。

ノーベルインプラントは、そのブローネマルク博士が開発し、インプラントシステムです。ですから、当然、ほかのどのメーカーより長い臨床実績があり、50カ国で200万人以上の人に使われるという世界中で実績のあるインプラントです。世界で最も信頼性の高いインプラントだといえるでしょう。

ノーベルインプラントは、フィクスチャーのネジ部分が、目に見えない非常に細かい孔が形成された「タイユナイト」という表面性状になっています。これが血中タンパク質を吸収し、血小板を活性化させてフィブリン(血液の凝固に関するタンパク質)を維持するので、あごの骨との結合が早く、しかもしっかり行われます。

斜めに埋入したり、多くの歯を失った人への埋入など、高いレベルの治療に適したインプラントで、オール・オン・4など、埋入手術をした日から噛むことができる即時荷重インプラントも可能な高性能のインプラントです。

高性能であるために、価格はほかのインプラントと比べやや高額になります。また、あごの骨の高さや厚さがあまりない患者さんには適用できません。

 

②患者さんによってはインプラント以外の治療法も提案

歯科治療はどのような治療でもメリットとデメリットがあります。インプラントは歯を失ったときの選択肢の1つとして大変よい治療法ですが、どのような方にでもお勧めするわけではありません。あごの骨の量や歯の欠損状態によっては、インプラント治療ができない場合もあります。そのような患者さんには、ブリッジや入れ歯のほうが適していると診断できれば、そちらをお勧めしますし、ほかの歯科医院では抜歯を勧められた歯でも、治療して残せると判断できれば残せるよう治療を行います。

大切なのは、患者さんにとってよい治療を行うことです。数ある選択肢のなかから、最もよい治療を選ぶことを心掛けています。

 

③明瞭な治療費を公開します。

インプラントの治療費は少しわかりにくいかもしれません。「インプラント1本○万円」といっても、さまざまな解釈ができます。フィクスチャー、アバットメント、人工歯すべてまとめて「インプラント」と解釈する方、フィクスチャーだけを指す方もいらっしゃるでしょう。クリニックによっては、カウンセリングから治療終了までかかる治療費の総額を、入れたインプラントの本数で割って「インプラント1本○万円」と説明するところもあるでしょう。

患者さんの実際のあごの状態、インプラントを入れる本数、手術の回数などによっても費用は変わってきます。これもわかりにくくする理由の1つです。

当院では、費用がわかりにくいことで患者さんが困らないよう、明瞭な治療費を設定し、公開しています。

料金表はこちらからどうぞ

 

④安心して治療を受けていただくための保証システム

高額なインプラント手術を行ったのに、数カ月や数年でダメになってしまったらどうしよう、という不安をお持ちではないでしょうか。そこで、当院では、保証システムを設けています。

これは、その保証期間内であれば、当院で治療費を負担して再治療するものです。ただし、お口のなかの状態が悪く変化すると長持ちさせることは困難ですので、定期健診に来ていただき、メンテナンスを受けていただくことが条件となります。

  • AQBインプラント(インプラント体)…5年
  • ノーベルインプラント(インプラント体)…10年
  • 人工歯…5年

 

 

ao44本のインプラントで片あご全ての歯が入る…オール・オン・4

インプラントは、ほかの歯にダメージを与えることなく、歯を1本失ったときに失った場所にだけ1本のフィクスチャーを埋め、人工歯をつけることができる治療です。ただ、歯を数多く失った方や総入れ歯の方の場合は、埋め込むフィクスチャーが多くなってしまい、経済的にも、身体的に負担が大きくなるのも事実でした。

また、歯を多く失っている方は、合わない入れ歯を使っていたことなどで、あごの骨の量が少なくなっているケースが多く、骨量を増やす治療が必要になることもあり、これも経済的に、あるいは治療期間が長くなるという負担があります。

これに対して、オール・オン・4という、片あごにわずか4本のフィクスチャーを埋入するだけで、12本の歯をつけることができる画期的な治療法が登場しました。

オール・オン・4は、中央に2本のインプラントをまっすぐに、奥歯のほうに2本を斜めに、神経を避けて埋入します。そして、12本の人工歯をつなげた形の上部構造をインプラントにセット、インプラント4本が台形の形となることで、上部構造が噛む負担を均等に分担します。

 

奥の2本を斜めに埋入することで、骨の厚さや高さが足りない部分にもインプラントを入れることができ、骨が少ない人にとって、増やす処置を行わなくても手術が可能になりました。また、台形状の4本で支えることから、単に垂直に埋めた場合よりも、噛んだときの前後の揺れに強いインプラントとなるメリットもあります。

あごの骨の状態によって、インプラント4本では困難な場合は、6本に増やす場合もあります。これは「オール・オン・6」といいます。

オール・オン・4では、インプラントを埋入する手術をしたその日に、プラスチック製の仮歯を装着することができます。通常のインプラント手術では、 手術後インプラントがしっかりあごの骨につくまでは、硬いものを食べることができませんが、オール・オン・4の場合は、傷口と仮歯が直接触れることはないので、手術当日から食事ができ、発音も正しくできます。また、仮歯が入ることで、口元がふっくらするので、たった一日で顔つきが若々しくなります。

この仮歯は、数カ月後に審美性のよい被せものに付け替えます。

  • オール・オン・4が向いているのはこんな人

オール・オン・4は、少ないインプラントで片あご全ての歯が得られるのが特徴ですから、総入れ歯の方や、数多くの歯を失った人に適しています。残っている歯がわずかで、それもあまり状態がよくなく、ぐらぐらしている場合にもよいでしょう。この場合、残っている歯は抜歯することになります。たいていの方は、残っている歯をそのまま活かしたいと望まれますが、仮に残っている歯を活かして、1本のインプラントに対し1本の人工歯をつける手術を行った場合、埋入するインプラントは多くなりますし、残っている歯がぐらぐらしていたらいずれは抜歯してインプラント治療を行うこととなります。そうすれば、また一から手術を行わなければならず、もちろん治療費も治療期間もかかります。

コンディションの悪い歯は抜歯し、4本のインプラントで上部構造を装着するほうが、安定性、経済面や体への負担の軽減などさまざまなメリットがあることをご説明しています。

もちろん、あごの骨が足りない場合にも、骨移植などの処置をせずに手術が行え、同様のメリットがあります。

インプラント治療の流れ

  • 検査

インプラント治療を希望される場合は、まず、検査で噛み合わせやあごの状態を確認します。レントゲン、CTスキャンを撮影し、歯型を取ります。インプラント治療が成功するためには、あごの状態についてのできるだけ多くの情報が必要です。検査結果に基づいて、治療計画を立てていきます。

ひとくちにインプラントといっても、メーカーが異なれば特徴も違いますし、太さや長さなどもさまざまです。患者さんのあごの状態や埋入する位置に最も合ったインプラントを選ばせていただきます。

 

  • 治療

歯を失う原因のほとんどが虫歯と歯周病です。虫歯と歯周病を抱えているのであれば、インプラント手術の前にまずそちらを治療します。

また、インプラントを骨にしっかりつかせるためには、ある程度の骨量が必要ですから、あごの骨が少なくなっている方は、事前に骨の移植など骨を増やす治療を行う場合もあります。こちらに数カ月かかることもありますし、インプラント手術と同時に骨を増やす処置を行う場合もあり、どのような治療となるかは、患者さんのあごの状態によって異なります。

 

  • 手術

手術できる状態になりましたら、インプラント埋入手術を行います。

インプラントには、手術が一回の「一回法」と二回行う「二回法」があり、一回法にも1パートと2パートの2種類あります。1パートの一回法は、一回でフィクスチャーを埋める手術とアバットメントをつけるところまで行います。2パートの場合は、フィクスチャーの先端を歯ぐきに埋めずに手術を終え、数カ月たってから、フィクスチャーと人工歯をつなぐアバットメントをフィクスチャーの先端につけます。

二回法は、一回目の手術でフィクスチャーだけを埋め、一度歯ぐきを閉じて骨につくのを数カ月待ちます。それからもう一度手術を行って歯ぐきを開き、アバットメントをつけます。それから歯ぐきの状態が落ち着くまで数週間待ち、型取りをして人工歯を作り、アバットメントに人工歯をつけます。

インプラントがあごの骨にしっかりつくまでには、個人差やあごの状態、埋めた位置などにもよりますが、3~6カ月ほどかかります。

当院の手術は全身状態をモニタリング管理のもと、個室のクリーンルームにて行います。また、疲れが出にくい様な厚みのある診療台を導入していますので、長い手術の時もご安心下さい。

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  • メンテナンス

インプラントは「第二の永久歯」と言われますが、本物の歯ではありません。人工歯なので、「もう虫歯にならなくてすむ」と思うかもしれませんが、虫歯にはならなくても、お手入れを怠ると、歯周病菌が歯ぐきなどにダメージを与える、歯周病と同じような「インプラント周囲炎」という病気になる場合があります。

また、インプラントと天然の歯がどちらもお口にある場合は、特に噛み合わせの管理が大切です。噛んでいくうちに、噛み合わせが変化し、インプラントの人工歯または天然歯に大きな負担がかかることがあるためです。

ですから、患者さんには、日々のメンテナンスがいかに大切かをご理解いただき、毎日のお手入れに力を入れていたただきます。そして、定期的に来院していただき、しっかりとチェックやクリーニングを行っていきます。

インプラントを長く持たせるには、定期的なメンテナンスこそ必要不可欠です。インプラント入れっぱなし、打ちっぱなしはあってならないことなのです。

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インプラントQ&A

Q インプラントは体に害はありませんか

金属を体に埋めるのですから、有害ではないかと不安になるのも当然のことと思います。また、お口の中に被せものとして入れた金属や、アクセサリー、時計などでアレルギーを起こした経験のある方にとっては、アレルギーも心配になることでしょう。

フィクスチャーに使用されているチタンという金属は、アレルギーを起こすことがなく、人体も拒否反応を示すことがない、極めて安全性の高い素材です。発がん性もなく、腐食もしないので、体にとって有害となることはありません。

 

Q インプラント治療は何歳から何歳までできますか

インプラント治療は、基本的に年齢制限があるわけではありません。ただ、まだあごの骨が成長中のお子さんは、成長がほぼ終了した18歳以降に行うほうがよいでしょう。

中高年の方の場合ですが、年齢よりもむしろ大切なのは、あごの骨の状態です。年齢が高くても、あごの骨の量があれば、インプラント治療は可能です。

 

Q 持病があるとインプラントはできませんか

歯周病などで歯を失い、インプラント治療を受ける方の多くがご高齢の方です。そしてご高齢であれば、持病のある方も少なくありません。

持病があればインプラント治療ができないということはなく、高血圧、心疾患、糖尿病、肝臓病、腎臓病などの持病があっても、あまり重度ではなく、病状がよい状態で安定していれば、インプラント治療は可能です。

ただ、骨粗しょう症の薬や、脳梗塞などを起こして血液をサラサラにする薬を服用していたりする方は、治療がうまくいかない場合もあります。持病のある方、薬を服用されている方は、その病気の担当医にインプラント治療について相談することや、歯科医に持病や投薬の有無などについてきちんと伝えていただくことが大切です。

気がつかないうちに病気を抱えている場合もあるでしょうから、インプラント治療を始める際、健康診断を受け、お体の健康チェックをすることをお勧めします。

 

Q 歯周病ですが、インプラントはできますか

インプラント治療を行う方の多くが、歯周病で歯を失っていたり、ぐらぐらしている状態だったりします。歯周病は、歯周病菌が招く病気ですから、インプラント治療を行う前に、きちんと治療をして、菌を無くすことが大切です。それがインプラント治療の成功にもつながります。

 

Q 治療には保険は使えますか

インプラント治療は、自由診療となりますので、健康保険は使うことができません。インプラント治療に入る前の虫歯治療には保険を使える場合もあります。

自由診療のため、治療費が高額になるインプラント治療ですが、医療費控除を受けることができます。1年にかかった治療費が一定以上の金額になった場合に、課税の対象から控除することができるもので、確定申告のときに申請すれば、納めた税金から還付されます。

医療費控除の対象となるのは、医療費や通院にかかった公共機関の交通費などです。スムーズに確定申告を行えるように、治療にかかった領収証を保管し、交通費などはメモしておくとよいでしょう。

 

Q インプラントの治療費はどれくらいが相場なのですか

「インプラント1本○万円」と言われたりホームページなどに表示してあっても、単にインプラント体1本の値段であって、人工歯や手術代、検査の費用などは全く別料金の場合も少なくありません。インターネットなどで、価格を低く抑えたインプラント治療の広告を見かけることがありますが、その価格にどの治療・処置の費用が含まれるのかをしっかり確認したほうがよいでしょう。

リーズナブルな価格でインプラントが入れられるのは悪いことではありませんが、専門のオペ室を備えたり、衛生面に配慮すれば、それなりにコストがかかり、コストは治療費にも反映されます。さまざまな治療費を含んでも激安な価格で治療を行う場合は、なぜ安い費用で治療ができるのか、カウンセリングなどに時間をかけずに治療するのではないか、信頼性の低いメーカーのインプラントを使用しているのではないか、など、その背景を確かめることをお勧めします。

 

Q インプラント治療の欠点はありますか

機能的にも、見た目も自分の歯を取り戻せるようなインプラント治療ですが、ほかのどの治療もそうであるように、欠点がない治療ではありません。インプラント手術は親不知を抜くような簡単な手術であるといわれますが、ブリッジや入れ歯と異なり、手術が必要になります。また、保険診療ではないので、治療費が高額になるのも欠点といえるでしょう。

また、インプラント治療後は、生涯にわたってきちんとメンテナンスを行う必要があります。長持ちさせるには、患者さん本人が歯について高い関心を寄せ続ける必要があることを覚えておいていただきたいと思います。

 

Q 治療期間はどれくらいかかりますか

インプラントの治療期間は、お口のなかの状態、治療内容によって非常に差があります。治療が比較的簡単なケースであれば、初回に検査を行い、次の通院時にインプラントの埋入手術を行うこともできますが、埋入手術の前に歯周病の治療や骨造成手術が必要になる場合は、治療期間も長くなります。

 

Q 手術前はどのようなことに気を付ければいいですか

前もって行う虫歯や歯周病の治療については、主治医からお話しがあり、実際に治療を行うことと思います。ご自分でも、お口のなかの衛生状態に気を配ってください。

インプラント手術は30分~1時間で終了する簡単な手術であることが多いですが、よりウイルスなどの感染を防ぐためにも、術後の経過をよくするためにも、手術を受ける際は、睡眠時間の確保やバランスのとれた食事などで体調管理を行い、できるだけコンディションを整えることが大切です。

喫煙の習慣がある方は、なるべくタバコを控えるか、禁煙することをお勧めします。タバコは、血液の流れを悪くするので、傷の回復が遅くなったり、インプラントがつきにくいケースがあります。喫煙と歯周病の進行の関係も報告されており、禁煙することは、一生お口のなかの健康を維持するためにも有効です。

 

 

Q インプラント手術後は食事がとれますか

インプラントを埋入したところにはプラスチックの仮歯をつける場合もつけない場合もあります。いずれにしても、その夜から食事はとることができます。ただ、硬いもの、傷に刺激を与える刺激物、熱いものなどは避けたほうがよいでしょう。左右のあごどちらか一方のみ手術をした場合は、手術をしていない方で噛むのを心掛けてください。

最近は、手術後48時間以内に人工歯までつけることが可能な即時荷重インプラントやその日のうちに片あご全ての仮歯を並べた上部構造をつけるオール・オン・4など、手術当日から硬いものも噛むことができるケースも増えてきています。

 

Q 手術後は痛みや腫れはありますか

外科手術を行うわけですから、手術後の痛みや腫れが出る場合もありますが、これは個人差があり、気になるほどの痛みや腫れはなかったという方も少なくありません。当院では、痛みが出たときのために、痛み止めを処方しています。また、感染予防のうがい薬を処方しています。

 

Q MRIや空港の金属探知器でトラブルを起こしませんか

MRIは、体にインプラントは体に金属を埋めることになるため、MRI(磁気)撮影ができないと思われるかもしれませんが、インプラントに使われるチタンは、磁気に反応しない金属であるため、問題ありません。

MRIで検査する際に金属の時計などを身に着けていると、磁気によって壊れることもありますが、検査によってインプラントが破損したり動いたりすることもありません。

ただ、磁石をつけてインプラントを固定した場合は、MRIを受けるときはそのことを説明する必要があります。当院では、そのことが書かれたカードをお渡ししていますので、検査を受ける医療機関に提示していただきます。

また、空港の金属探知器にも反応しないため、トラブルが起こる心配は無用です。

 

※MRIとは

MRIは、トンネル状の機器に体を入れ、磁気を当てて画像を撮影するものです。がんや脳の病気などの検査に用いられます。強い磁気を当てるので、検査時はアクセサリーや時計など金属製のものを身に着けることはできません。

 

Q インプラント手術は痛みますか

外科手術ですから痛みは生じますが、通常の歯科治療のように局所麻酔を行いますので、手術中の痛みはありません。麻酔は、患者さんの負担が少ない麻酔を行います。痛みがありませんから、手術に対する不安や恐怖が強い方でも、リラックスした状態で手術を受けることもできます。

 

Q 治療後のお手入れはどのようなことをすればよいのですか。

アフターケアは2種類あります。1つは、家庭でのお手入れです。歯ブラシの種類や使い方などは、歯科衛生士などから指導があることと思いますので、それに従いましょう。このほか歯間ブラシなどを併用して、歯と歯の間の歯垢も落とすようにします。

もう1つは、ご家庭でお手入れをしても落ちない汚れがありますから、定期的に歯科医院で歯科衛生士のPMTC(プロによるクリーニング)を受けることです。インプラントが長持ちするようにお手入れをすることは、ほかの残っている歯を長持ちさせることにもつながります。

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